小野神社について

小野神社|武蔵国一之宮

御由緒

小野神社|武蔵国一之宮|郷社一之宮之図 郷社一之宮之図(明治10年代/太田伊三郎氏所蔵)

当社は安寧天皇一八年二月初末の日御鎮座と伝えられ武蔵国開拓の祖神である天下春命(あめのしたはるのみこと)を主神として御奉祀申し上げて居る由緒ある神社である。御社名は上代此地の呼び名であった小野の郷に由来するものであるが其の霊験の灼かなる神社としてやがて朝廷の上聞にも達せられ数々の奉幣にも預かり元慶八年七月には正五位上の神階を授けられた。又、廷喜式が撰せられた折には武蔵国八座の一社として登載された。且つ国府の近在なることに由いて国司や住民の崇敬も殊の他篤く総社六所宮創建の砌には東殿第一次の席を与えられて一之宮と称された。然して当社の社伝には永承六年源頼義陸奥守に任せられて下向の途次其子義家と共に参籠され太刀一振りと詠歌一首奉納の事績が繙かれ吾妻鏡にも養和元年四月一宮は吉富井蓮光寺と併記され更に建久四年八月の刻印ある経筒の銘に一宮別当松連寺が記録されている。稍時代も下り安居院の神道集並に深大寺の僧長弁の私案抄を尋ねると当社は中世以来文珠菩薩を本地となした信仰も行われていた。斯くなる所此の近在は鎌倉末より戦国時代にかけて度々の戦乱や多摩川の氾濫があり当社にも多大の被災が及び衰微したが徳川二代将軍により造営再興された。
其の棟札に曰く

一宮正一位小野神社造営再興
慶長十四年十二月廿六日
当将軍源朝臣秀忠公

神主 新 田 大 炊 介 守 忠
太田太郎左衛門久忠

以下慶安元年御朱印壱拾五石を給わる。文政となり新四国八十八ヶ所の四十八番札所となり巡拝者も多く有りて維新に至る。明治元年神仏分離令により文珠菩薩を眞明寺に御移する。同六年十二月郷社に列せられ同二十一年内務省より古社保存として一金百円也下附さる。同四十三年旧一之宮村有地弐拾町七反余当社資金に充つる為奉納さる。大正一五年三月三十日近隣の失火により御神体及び一部の神宝と鳥居を除き神殿等悉く類焼す。昭和二年御本殿、拝殿の再建成り社務所を附す。同三五年大国魂神社五月五日の大祭に就き当社神輿の渡御は古式の変更また道路事情等にて而今中止となる。同三九年旧氏子により社務所を新築奉納され随身像御修復の計画に始まって随身門の再建成り且つ御本殿、拝殿を後方期の風致林に御遷座して境内を拡大。同四九年春末社の再建成り更に秋の例大祭を期して随身を同門内に御安置申し上げ依って記念の大祭を執行。茲に是を記念して此の碑文を誌す。

昭和四九年九月吉日
武蔵一之宮小野神社宮司
滝 瀬 清 太 郎

御祭神


主祭神

  • 天ノ下春命
  • 瀬織津姫命

末社

  • 伊勢神宮内宮
  • 伊勢神宮外宮
  • 鹿島神社
  • 三嶋神社
  • 巌嶋神社
  • 安津神社
  • 子安神社
  • 方便神社
  • 日代神社
  • 愛宕神社
  • 八坂神社
  • 稲荷神社
  • 秋葉神社
  • 堰宮神社

境内案内


武蔵国一之宮小野神社 境内マップ

境内マップ 小野神社|武蔵国一之宮

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有形文化財

木像随身倚像(小野神社所蔵) 小野神社|武蔵国一之宮
 随身像とは、日本古来の神道の神々の像のひとつです。本来、神道は偶像を持たないのが普通で、石や鏡などを御身体としてしていましたが、8世紀頃から神仏習合の思想により仏像にならって神像が作られるようになりました。
 随身とは、本来摂政関白などの身辺警護に当る武官を指しここで言う随身像は、神を警護する近衛の像とし見てよいでしょう。倚像とは、本像のように椅子にかけて両足を下に垂れた姿の像を言います。
 古い方の1躯は総高74.5cm。挿首内や胴部の内側に墨書があり、元応元年(1319)因幡法橋応円の作であり、小野神社造立当初からこの社に安置されていたものと考えられます。その後寛永5年(1628)鎌倉仏師大弐宗慶により修復された際に新しい1躯(総高52.3cm)も制作されたものと考えられます。
 どちらも檜材、寄木造、胡粉地に彩色が施され、頭部は挿首、玉眼。昭和50年(1975)に2躯ともに修理されています。室町時代以前の随身像は、都内では資料が少なく貴重な文化財です。
(出典:東京都文化庁)


(境内設置資料より出典)
武蔵一宮小野神社については現存する資料が極めて乏しい中で、昭和四十九年にこの随身倚像に墨書銘があることが発見された。
墨書銘によれば、この二体のうち古いほうの随身倚像は、元応元年(1319)因幡法橋応円・権律師丞源らにより奉納されたもので、その後、寛永五年(1628)に 相州鎌倉の相州鎌倉仏師大弐宗慶法印によって色彩などの補修が行われその際新しい法の像が新調されたことを伝えている。
どちらも檜材、寄木造、胡粉地に色彩が施され、頭部は挿首、玉眼。
都内では、室町時代以前の随身像は数少なく、また武蔵一宮小野神社の歴史を伝える数少ない資料のひとつとして貴重な文化財である。(東京都教育委員会)

(参考リンク)
パルテノン多摩WEB公開システム3Dギャラリー
多摩市の文化財



書籍


書籍名 特別展 武蔵国一之宮 多摩市一ノ宮小野神社の変遷
編集・発行 パルテノン多摩 財団法人多摩市文化振興財団
発効日 2005年2月25日
価格 822円(税込)
小野神社|武蔵国一之宮

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